みなさんの知らない国産食器の世界

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☞生活に上手に陶器を取り入れる 方法 ☞絶対におすすめな国産食器 とは ☞簡単に食卓を彩る 方法 の3つを重点としてご紹介。ツイッター、インスタやってますのでプロフィールを参照してくださいね!

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みなさんが知らない国産食器の世界 -常滑焼編-

どうも!

国産の食器屋さん 大隈圭将です!

 

常滑焼(とこなめ-やき)とは

本日は日本六古窯の1つ、常滑焼について。

生産地は愛知県常滑市というところ。

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このへん

特徴は3つ

  • 急須といえば!のあの朱色
  • 土管やタイルなど建材として使われている
  • 招き猫生産量No.1
今の形ができたのは江戸時代~

日本六古窯の中でも少し異色な焼き物がこの常滑焼。

急須と招き猫で有名ですが、あの急須の朱色ができたのは実は江戸。ですから、歴史としてはだいたい150年くらいのものです。

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この朱色です(あ~!ってなりました?)

元々大物と言われる壺(ツボ)や甕(カメ)をメインに流通させていたところに、鉄分を多く含み、丈夫で色鮮やかな朱泥を取り入れたのが始まりです。

江戸当時には茶器も人気でしたので、作るものは大物から小物へ、建材のタイルなどの受注もこのころに始まっていました。

建材としての需要が高まる

江戸時代になると衛生面から上下水を分ける工事が盛んに行われました。その技術は長く称賛を浴び、江戸文化の1つとしていまも伝えられているわけですが、その一端を担っていたのが常滑焼により「土管」です。

そう、あの土管です。

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(ぼかしを入れています)

コンクリートやプラスチックパイプが流通するまでは多くが常滑焼の土管を採用していました。インフラ整備は当時の幕府でも急務でしたから、それはもう大量の発注がきたそうです。

そして全国へ

実はその受注は鯉江家という朱泥を普及させた陶芸家の一家に注文が集中していました。それでひと財産を・・・と一面もありながら単純に人手が足らず、しかし注文はやまないという負のスパイラルに。

そこで鯉江家は自ら技術を外に広く公開することで、常滑焼の作り手を増やすことにしました。こうして常滑をあげて全国へ土管を出荷していったわけです。

そして招き猫の町へ

みなさんもご存じのとおり、土管と言えば現代ではプラスチックやコンクリート。需要は明治のころには落ち着き始めていました。そこでどういった経緯かまではハッキリとした記述や記事はないものの工芸品の1つとして江戸時代から作り続けていた招き猫が長くブームに。

バブルを過ぎた現代でも海外へのおみやげとして好評で、今では急須と招き猫の常滑といった感じです。

あくまでも焼き物

急須としては朱泥の鉄分がお茶の苦み、渋みをまろやかにしてくれるという効果があるそうで、実際になめらかなお茶をいただくことができるようですね。

しかし、常滑焼は現在でもタイルなどの建材や招き猫などの工芸品としての生産の方が圧倒しているようです。

ですから、日本六古窯の中でも少し異色な食器を前面に出していない焼き物なんですね。

他の焼き物とは一線を画すという意味では非常に堅実な気もします。建材については技術継承、研究を続けて現代のライフスタイルに合わせていけるのではれば今後も需要はあるでしょうし、招き猫も定期的な風水ブームで上手く売れていくでしょう。

お店のご案内

nippon-no-utsuwa.net

最後に、僕の個人ショップでは国産磁器限定で取り扱っています。

残念ながら常滑焼は扱っていません(スイマセン)

現代に寄り添える、みなさんの生活にスッと溶け込む器の条件は

・電子レンジで使えるか

・食卓に並んだ時に違和感がないか

これを念頭に置いて商品を選んでいますのでぜひ遊びに来てくださいね。

 

では、また次回!